山間部や狭い墓所などでは機械の搬入が難しい

お墓じまいでは、カニクレーン（墓石を設置・撤去する際に活躍するクレーン）やショベルカーといった機械を使って工事が行われますが、人しか通れない狭い場所や険しい道にお墓が建てられている場合、これらの機械を使うことが難しくなります。

工事機械が使えない場合は手作業での着工、もしくは対応不可として依頼を断られてしまいます。この問題は山間部に位置するエリアや舗装がされていない場所で起きやすく、お墓じまいの斡旋業者が匙を投げることは珍しくありません。

業者の選定や比較を行い、利用できる場合は補助金を活用する

ご先祖様のお墓を複数お持ちの方の中には、10基以上にも及ぶお墓を管理・手入れされていることがあります。処分対象のお墓が複数ある場合、通常のお墓じまいよりも大幅に料金がかかります。

墓石の撤去だけでなく、取り出されたご遺骨の供養先のことも考えますと費用の負担を一番抑えられる業者を探すことが重要です。資料請求や相見積もりなどを行い、業者の比較・選定をしておくことをお勧めします。
また、お墓じまいに対して自治体が補助金を出してくれる地域もあります。補助金を利用できるかどうかは自治体の方針によりますので、関係者に事前に聞いておくと良いでしょう。

専門の知識や技術を持ったプロなら井戸やお地蔵様の処分が可能

不動産や土地の売却を検討される方の中には、敷地内にあるお墓や井戸、お地蔵様をどう撤去すればよいのか悩まれるのではないでしょうか？お墓や井戸が残った状態では家屋や土地は売却することができない（不動産会社などに買い取ってもらうといった特殊なケースは除く）ため、そのまま放置しておくわけにはいきません。

とはいえ、これらを解体・撤去するには専門の知識や技術が必要で、然るべき方法で行わなければなりません。例えば、お墓や井戸、お地蔵様は古くから信仰の対象であるため、撤去する前には魂抜き（閉眼供養）を執り行うのが一般的です。
また、井戸の解体時には地盤沈下や水質汚染になるリスクがあるため、内部の清掃や水抜き、息抜きなどを済ませてから埋め戻しを行う必要がありますので、専門の知識や技術を持ったプロに任せるのが一番安心です。