お仏壇の移動・引越しに供養は必ず必要?

転居や住まいのリノベーションを機に、お仏壇の移動・引越しが必要になる場合があります。お仏壇の移動・引越しでは、動かす前の魂抜き(閉眼供養)と動かした後の魂入れ(開眼供養)が求められますが、移動させる範囲によって供養の要否は変わるのでしょうか?
今回はお仏壇の移動・引越しにおける供養の疑問を解説していきます。
転居先へお仏壇を移動させる場合

お仏壇を転居先へ移動させる場合、魂抜き(閉眼供養)と魂入れ(開眼供養)が必要になります。他県はもちろん、同じ市区町村内であっても同様です。
離れや蔵にお仏壇を移動させる場合

お仏壇を離れや蔵へ移動させる場合、魂抜き(閉眼供養)と魂入れ(開眼供養)が必要になります。同じ敷地内であっても同様です。
賃貸住宅でお仏壇の移動が階数や部屋をまたぐ場合

同じ賃貸マンションやアパートで、階数や部屋をまたぐお仏壇の移動は、魂抜き(閉眼供養)と魂入れ(開眼供養)が必要になります。
家の中でお仏壇を移動させる場合

お仏壇を家の中で移動させる場合、魂抜き(閉眼供養)と魂入れ(開眼供養)は必要ありません。部屋や階数をまたぐ移動であっても同様です。
お仏壇を家内から外へ出す際は供養が必要
上記でご紹介した4つのパターンから分かるように、お仏壇を家の外へ出す場合は供養が必要になるとお考えください。家の中でお仏壇を移動させる場合、部屋や階数をまたいでも供養の必要はありません。
ただし、宗派や地域によっては供養の要否が異なりますので、お仏壇を移動させる前には関係者や菩提寺さんに確認しておくと良いでしょう。
供養せずにお仏壇を移動させたらどうなる?
供養が必要な場合のお仏壇の移動において、供養を行わずに移動させたとしても、呪われたり、祟られたりするようなことはありません。ですが、魂が込められている状態のお仏壇は礼拝の対象となっているため、何の考慮もすることなく動かしてはいけないとされています。
法律や罰則があるわけではありませんが、お仏壇を無断で動かすことで、ご家族やご親族、菩提寺さんとのトラブルに繋がります。また、お仏壇の移動に関わる業者さんは供養が済んでいないお仏壇の移動を受け付けてくれません。懇意にしているお坊さんや提携している寺院さんなどと連絡を取り、魂抜き(閉眼供養)を執り行ってもらうようにしています。
お仏壇を動かすことに対して様々な考え方がありますが、供養を要する移動の場合は然るべき手順で行うようにしましょう。
まとめ
お仏壇を移動・引越しさせるにあたり、家の中で完結する場合は供養が必要なくなります。別の住所や離れ、賃貸物件での階をまたいだ移動といった場合は、魂抜き(閉眼供養)と魂入れ(開眼供養)が必要になります。
ただし、宗派や地域によって考え方が異なりますので、お仏壇を動かす前には関係者や菩提寺さんに確認しておくと良いでしょう。
お仏壇の引越し・移動やそれに伴う供養でお困りの場合は、涙そうそうにご相談ください。