お仏壇を小さくすると不幸や罰が当たる?

お仏壇を買い替える際に、今よりも小さいサイズにすると良くないのでは?と悩まれる方がいらっしゃいます。仏様やご先祖様に対して失礼、不幸になる、罰が当たるといった不安を感じ、買い替えを躊躇われているようです。
実際にお仏壇を小さくすることで、そのようなことが起こるのでしょうか?この記事で解説していきます。
お仏壇を小さくしても不幸や祟りは起きない
結論から申し上げますと、お仏壇を小さくしても罰が当たったり、よくないことが起きたりするようなことはありません。お仏壇を小さくするということは、仏様やご先祖様を粗末に扱うということではなく、現在の生活環境に合わせて仏様・ご先祖様の住まいを新しくするという意味になります。
悪いことではなく、良いことをしているとお考えください。
昔は大きい仏壇を持つことがステータスだった
ご実家や昔の家に置かれているお仏壇は、サイズが大きく立派なものばかりです。これは「出世仏壇」という考えが関係しています。
出世仏壇とは、出世したり、家が栄えて生活が豊かになったりするにしたがって、家のお仏壇を少しずつ大きなお仏壇に買い換える風習のことをいいます。当時はお仏壇を大きくしていくことで、仏様やご先祖様への感謝と自身の喜びを表現したのです。
どのようなお仏壇を購入するかは自由
お仏壇を買い替えるにあたり、信仰している宗派を基準にお仏壇を選ぶのが一般的ですが、制限や規則はありません。そのため、どのようなお仏壇を購入するかは自由です。ご実家に置かれているお仏壇とは違うサイズ・タイプのものに買い替えても問題ありません。
とはいえ、勝手に買い替えるのはトラブルになりますので、ご家族やご親族、菩提寺さんと相談しながら進めていきましょう。
まとめ
お仏壇を小さいサイズに買い替えることは、悪いことではありません。仏様・ご先祖様に対して失礼なことをしているのではなく、立派な務めを果たしていると考えてください。
小さいサイズのお仏壇に買い替えたからといって、不幸が起きたり、祟られたりするようなことは起きません。とはいえ、先祖代々受け継がれてきたお仏壇を手離すのに後ろめたさを感じる方もいらっしゃることでしょう。お仏壇を買い替える際は、古いお仏壇の魂抜き(閉眼供養)を行い、これまでの感謝を伝えましょう。また、新しいお仏壇には魂入れ(開眼供養)を施し、引き続き供養していきます、という挨拶も忘れずに行ってください。
お仏壇の買い替えや供養に関してお困りなら、ぜひ涙そうそうにご相談ください。