お骨を粉骨することのメリットとデメリットをご紹介します。粉骨には多くのメリットがございますが、デメリットが無いわけでもありませんので、きちんとご説明いたします。

粉骨のメリット

お墓がいらないのでお墓の維持費がかからない

粉骨したお骨は散骨（海洋散骨・森林散骨・端山散骨など）をするか、自宅保管の手元供養をされるケースがほとんどです。つまり、お墓を持たない・お墓が不要となるため、お墓を維持していく費用が掛からず非常に経済的です。

お墓ではないため、墓守という制限がなくなる

お墓を持たない・お墓が不要ということは、よくある墓守・後継ぎ問題が無くなります。散骨をすればそれで終わりとなりますし、希望される方は粉骨したお骨の一部を分骨という形で自宅保管の手元供養をされるのも良いでしょう。

見た目が良くなる

火葬後のお骨やお墓じまいでお墓から取り出したお骨の見た目はいわゆる「骨」という状態の為、粉骨しパウダー状にすることで見た目的にも綺麗になります。

散骨ができるようになる

お骨はそのままの状態では散骨することができません。粉骨をしてパウダー状にすることで散骨をすることができます。また、散骨の場合、一部の市区町村を除いて「改葬許可証」等の面倒な行政手続きが不要となるというメリットもあります。

分骨がしやすくなる

粉骨することで小分けにしやすくなり、親族間での分骨がしやすくなるというメリットがあります。粉骨をせずそのままの状態の場合、骨壺に取り分ける形になりますが、粉骨をしてしまえば極端な話、小瓶などに入れて分骨ができるようになります。

容量が小さくなる（かさが減る）

粉骨をすることでお骨の量（かさ）が1/4分1/5程に減ります。そのため、骨壺のような場所を取る入れ物に入れて保管する必要が無くなるというメリットがあります。また、小さな袋などに入れて持ち運べるようになるため、納骨堂等にお骨を持って行くのも手軽となります。

粉骨のデメリット

快く思わない人もいる

ご親族の中には「お骨を砕くなんて…！」と快く思わない方もいらっしゃるかもしれません。粉骨をすることの目的やメリットをお伝えし、よく話し合った上でご依頼されることをオススメいたします。

災害時に消失する可能性もある

粉骨し手元供養をしている場合、震災や火災といった災害時に焼失してしまう可能性があります。もちろん、お墓や納骨堂に納めていれば安全かというと必ずしもそうではありませんが、手元供養の場合は自己責任となります。こういったリスクを回避するためには、きちんと「散骨」という形式を取られることをオススメいたします。