永代供養とは、お墓や仏壇を持っていない方がお骨を寺院の納骨堂や永代供養墓、霊園の合祀墓・合同墓に納骨をして管理や供養を永代にわたり供養してもらうことです。
永代と申しておりますがお骨を永代に納めておくことが永代供養ではありません、お骨は十三回忌か十七回忌を目途に粉骨をして永代供養墓か合祀墓・合同墓にいれ俗名（故人の名前）か戒名を詠みお坊さんが永代にわたり供養していくことです。
故人の俗名か戒名は寺院が管理している永代供養帳に記入されており、毎日の読経または春秋彼岸・お盆供養などで俗名か戒名を読みあげ供養をしております。

永代供養を行う時はご遺骨も預かり供養をします。ご遺骨を親族で管理するのが難しい方、お墓や仏壇をお持ちでない方などがよく利用されております。
また、納骨方法も色々と種類がありメリット・デメリットもございます。

メリット

寺院の納骨堂・永代供養墓、霊園の合祀墓・合同墓で供養と管理を行える
寺院や霊園側が永代供養で供養や管理を行ってくれるため、お墓やお仏壇を持った際の管理や費用がなくなる。

無宗派でも受け入れられる
永代供養墓や合祀墓・合同墓は宗派に属していなくても誰でも受け入れられております。
寺院の納骨堂や永代供養墓では無宗派でも納骨できる所もありますが、大体の寺院では檀家しか利用できない所もあります。

お墓の建立・お仏壇の購入より費用が安い

送骨納骨などで他県からも利用ができる

デメリット

永代供養墓や合祀墓・合同墓で永代供養すると、ご遺骨を移すことができなくなる。

納骨は十三回忌・十七回忌を目処に永代供養墓や合祀墓・合同墓に移される

永代供養の需要は増えておりますが、永代供養の仕方はいくつかありましてどれが良いのか迷います。
そこで永代供養の納骨方法や種類をこちらで記事にしていきます。

合祀墓・合同墓

合祀墓・合同墓は、他の方のご遺骨と同じ場所で埋葬して供養・管理するお墓です。
粉骨をして埋葬供養する場合がほとんどで、永代供養後に故人のご遺骨を確認することは出来なくなります。

樹木葬（合祀墓・合同墓）

樹木葬はお墓の代わりに大きな樹木の周りに埋葬・散骨、苗木を植えてその根元に埋葬など自然に納骨をする永代供養です。
散骨と同じように自然に還す自然葬のやり方で、散骨とは違い樹木の周りや樹木の近くの慰霊碑付近に埋葬する永代供養です。

ご遺骨一時保管後の納骨

ご遺骨を寺院で預かり一周忌・三回忌・七回忌などの年忌を目処に永代供養墓や合祀墓・合同墓に移し永代供養していく方法です。
どれくらいの期間預かってくれるかは寺院や霊園によりけりでありますので、よく話し合って確認をとってから決めて頂くのが良いです。

永代安置

永代安置とは三十三回忌や五十回忌など長い間を個別に安置して、その後は永代供養墓や合祀墓・合同墓に移して永代供養していく方法です。
まとめて供養ではなく、個別に永代供養を長い期間してもらいたい場合にお願いされる方法で少し高めの料金と年間管理費が必要な場合がございます。

散骨

景色の良い山や海に散骨をして付近にある記念碑から永代供養していく方法です。
樹木葬と同じく自然に帰っていただく自然葬の方法で、山や海が好きだった方や墓より自然にまいてもらいたいと考えている方に人気です。

永代供養墓・合祀墓・合同墓の永代供養

3万円～10万円ほどで申し込みが出来ます。火葬場の近くの霊園や寺院でも利用でき金額がとても安いのが特徴です。

樹木葬（合祀墓・合同墓）での永代供養

合祀・合同タイプの樹木葬は5万円～30万円、個別に供養する樹木葬は50万～と割高になります。

納骨堂での永代供養

20万円～200万円と幅広く寺院によって値段がかなり違います。

散骨後の永代供養

3万円～15万円ほどで値段はとても安くなっております。粉骨を別の所でお願いされる場合があり、粉骨費用が別途料金かかる場合がございます。

納骨式も葬儀・お葬式と同じようにマナーがあり、服装・持参する物・お布施も決まりがあります。
葬儀やお葬式と同じく永代供養・納骨式にしっかり対応していきましょう。

永代供養・納骨式へ参加する際の服装マナー

成人男性の服装マナーや髪形のマナー

成人女性の服装や髪形のマナー

上着・コート・セーターのマナー

男性・女性のアクセサリーや化粧のマナー

永代供養・納骨式へ持参する物

永代供養墓・合祀墓・合同墓の持ち物マナー

樹木葬（合祀墓・合同墓）の持ち物マナー

納骨堂での永代供養の持ち物マナー

散骨の永代供養の持ち物マナー

永代供養・納骨式でのお布施のマナー

永代供養・納骨式　御布施の費用によるマナー

永代供養・納骨式での表書きのマナー

永代供養・納骨式での焼香のマナー

浄土真宗（じょうどしんしゅう）真宗大谷派（しんしゅうおおたには）での焼香マナー

天台宗（てんだいしゅう）での焼香マナー

真言宗（しんごんしゅう）での焼香マナー

臨済宗（りんざいしゅう）での焼香マナー

曹洞宗（そうとうしゅう）での焼香マナー

日蓮宗（にちれんしゅう）での焼香マナー

納骨供養して永代供養をしたらそれで先祖供養はおしまいではありません
永代供養は永代に供養をしていきますが、年忌法要などの供養は別でしっかりやっていくのが必要でありマナーであります。
下記でどのような供養方法があるのか見ていきましょう。

春彼岸（はるひがん）・秋彼岸（あきひがん）

春彼岸（はるひがん）・秋彼岸（あきひがん）は3月の春分の日、秋彼岸は9月の秋分の日の前後三日間かその時期に近い日に行われる供養です。
檀信徒や親戚・友人を呼び多人数で行う行事で先祖供養をいたします。
一般の方の参加も募集しているお寺も多いので気軽に参加して頂いても大丈夫です。

お盆施餓鬼・お盆供養

お盆施餓鬼
お盆施餓鬼は7月の新盆と8月の旧盆に寺院で檀信徒を呼び餓鬼道へ堕ちた様々な霊と檀信徒の先祖供養を一緒に行う仏教行事です。
餓鬼道へ堕ちた様々な霊へお供え物を施し善行をして功徳をつみ、先祖への供養も行います。

お盆供養
お盆供養は7月13日～15日の新盆と8月13日～15日のどちらかで行う先祖供養です。
新盆と旧盆は地域や寺院によって違いがあります。
お盆供養とは13日の日に迎え火を焚き先祖を招き15日に送り火を焚き先祖を送り出し供養する行事です。

毎月の読経による供養

毎月の決められた日時に寺院が行ってくれる供養です。
月忌命日の日に、お坊さんが自宅へ訪問してお仏壇か手元供養している前でお経を詠み毎月の先祖供養をいたします。

祥月命日の供養

毎年の先祖の亡くなった命日の日に寺院か自宅にて先祖供養をする法事です。
都合により月経は出来ないが命日の日だけでも供養をしてほしい方が寺院にお願いされます。
地域によっては月経をしない所もあり、その地域では祥月命日の供養だけ行います。

年忌法要による供養

年忌法要とは一周忌・三回忌・七回忌と続いていき、亡くなった方をその年回忌の年に供養する法事です。
年忌法要は長い方で50回忌まで供養を続けますが、近年では7回忌か13回忌で先祖供養を終える方が多くなってきております。

通常の永代供養と納骨堂での納骨は何が違うのかと思われる方がいるとは思います。
納骨堂とはお墓の代わりとなるご遺骨安置所であり、そこにご遺骨を納め永代に供養していく場所でございます。
お墓と同じで場所をお借りしている間は納骨堂で供養されますが、借りている方や面倒を見ていただける方がいなくなると、合祀墓か永代供養墓へ移されます。
いくつか種類のある永代供養の中での管理出来る方がいる間は永代安置されるのが納骨堂でございます。

永代供養はご遺骨と先祖供養を今後どう先祖供養していくかの選択肢のひとつです。
お墓を持ちたくない方、お墓はあるが維持管理が今後難しい方、子孫の負担を減らしたい方などが永代供養をよく申し込まれます。
そのことから、ご遺骨の供養の仕方が変化してきているという事です。永代供養は現代のライフスタイルにあった先祖供養ではありますが、永代供養を申し込まれる前によく親族と相談していただいてから申し込んでください。