森林葬と樹木葬がなぜ一緒になってしまったのか？

一言でいうと「石材店さんのマーケティング思考の戦略的勝利！」と言っても過言ではないと思われます。
樹木葬は従来のコンセプトでいうならば「合祀墓・合同墓」なのですが、これを共同墓へ大きく変化させ、更にそれに個人墓とか家族墓を入れ込んだ手の込んだというかアップスケール企画、更に更に散骨という概念を取り入れたのが「今の樹木葬」なのです。
身近になった樹木葬＝散骨が、従来の散骨＝森林葬と合体して、樹木葬＝森林葬となったものと思われます。

涙そうそう（終楽）の「お客様お得情報」

＜え、え、え・・・＞樹木葬と森林葬は全くの別物です！
樹木葬は埋蔵で森林葬は散骨ですので、天と地ほどの違いがあります。ただ表現や響きが似ているので、多くの方が混同しているようです。樹木葬は業者さんのマーケティング的勝利で、森林葬は神代の時代からの慣習じみたものです。
樹木葬（共同墓）は、従来の霊園とか寺墓地でのほぼ変わらぬ墓石形態から、一歩も二歩も進化したものです。従来の合祀墓・合同墓から共同墓へ大きく変化させ、それに個人墓とか家族墓を入れ込んだ手の込んだというか合理的な企画と思われます。
共同墓にテーマをもって永代供養墓（合祀墓・合同墓）と個人墓・家族墓を組み合わせた画期的企画で、お客様の支持を受け大きなトレンドなりました。これが樹木葬の本質で、これを模したものが全国のお寺や霊園で広がっています。

その背景にあるものは、先祖崇拝の希薄化・お墓の担い手の減少で個墓が維持されない、建墓（お墓建立）や管理にお金がかかり過ぎる、ライフスタイルの変化で従来のお墓形態に飽きが来たかと思われます。
樹木葬はお墓と同じ埋葬タイプで、それの変形というかお客様ニーズに合せた優れものと私は高く評価しています。

一方の森林葬は、お遺骨を粉骨（パウダー）化して森林というか山奥にまく形態です。日本では、神代の昔からお遺体を端山に葬り先祖様が高い山に上り詰め神になっていくという信仰があり、その延長上にあるご遺骨整理（処分）の一つと思われます。
ご遺骨整理（処分）にいろいろなフォーマットがありますので、それぞれを一度ゆっくりと評価してみるも終活の一環かと思われます。
※参考までに「ご遺骨整理（処分）、ご遺骨はどこへ」をご案内申し上げます。