直葬とは?一日葬との違いやメリット・デメリットについて詳しく解説!

昔ながらの作法にのっとった葬儀と言えば、1日目に通夜式(お通夜)2日目に告別式と火葬を行うのが一般的でした。
しかし、近年のライフスタイルの変化により葬儀の時間を割くことが難しい方、従来のお通夜や告別式を必要としない考えの方も増えました。
その中で従来の葬儀という儀式を最大限にまで簡略化した新しい葬儀の形式が直葬(火葬式)になります。年々認知が広がるとともに、都市部では直葬の割合が大きくなってきています。
ここでは、直葬のメリットやデメリット、混同されやすい「直葬」と「一日葬」の違いについて詳しく解説していきます。
直葬と一日葬の違い
直葬と一日葬の大きな違いは「葬儀(告別式)」を行うかどうかです。
直葬ではご自宅や安置施設で親族ら限られた身内のみで故人様とお別れの時間を過ごし、その後直接火葬します。
直葬も一日葬も1日で終える葬儀形式ですが、斎場やご自宅で参列者を迎えて見送る葬儀を執り行わないため、拘束時間も短く、最もシンプルな葬儀になります。
内容 | 直葬 | 一日葬 |
---|---|---|
安置 | ○ | ○ |
納棺 | ○ | ○ |
お通夜 | × | × |
告別式/葬儀 | × | ○ |
火葬 | ○ | ○ |
初七日法要 | × | 希望による |
かかる時間 | 3時間程度 | 半日程度 |
参列者 | ごく近しい家族のみ | 家族・親族と親しい知人 |
費用相場 | 20万~40万円 涙そうそう:16万円~ |
30万~50万円 涙そうそう:34万円~ |
直葬のメリット
直葬のメリットとしては、下記が挙げられます。
葬儀費用を抑えられる
身内のみが参列するシンプルな葬儀なので、返礼品や飲食費といった葬儀にかかる費用を最小限に抑えることができます。
短時間で葬儀を終えることができる
儀式を最小限まで省略し、1日で火葬まで行うため、時間がない方でも参列することができます。
参列者への対応や負担が少ない
身内のみが参列する葬儀なので、参列者への対応も必要最低限で済み、通常の葬儀より移動が少ないケースが多いので、身体的な負担も軽減することができます。
直葬のデメリット
メリットがある一方、デメリットもいくつかあります。注意すべき点をしっかりおさえておくことで、トラブルや失敗を防止することができます。
家族・親族の理解を得にくい
ご家族や親族の中には信仰心が強かったり、形式にこだわれる場合直葬を反対される場合もあります。事前に親族で話し合いをしておくことでトラブルを回避できます。
菩提寺に納骨を断られる場合も
菩提寺によっては、直葬に対して否定的な考えを持たれており、事前に相談なく直葬をしてしまうと、後日納骨を断られるケースがあるそうです。
故人とのお別れの時間が短い
直葬の場合、お別れの時間は平均5分~10分程度ですが、人によってはお別れの時間が短すぎると感じることがあるようです。
直葬(火葬式)の注意点
直葬(火葬式)を行う場合、以下の点に注意が必要です。
死亡後24時間は火葬ができない
法律により、亡くなってから24時間は火葬することができません。そのため、ご遺体を安置する場所を確保する必要があります。自宅にスペースが確保できなければ、葬儀社さんへ相談すると安置室を使用させてもらえます。
親族からの同意が必要
直葬を行う場合、親族からの同意が不可欠です。事前に説明して同意を得ていないと、トラブルに発展する場合もあります。
まとめ
今回は直葬(火葬式)のメリット・デメリット、一日葬の違い、注意点などをご紹介しました。
直葬(火葬式)は、近年のライフスタイルに合わせたシンプルな葬儀方法であり、遺族の経済的・精神的負担を軽減できることから、選択される事が増えてきました。
しかし、安置する場所の確保や親族や菩提寺から事前に同意を取り付けなければ、後々トラブルとなってしまう事も。
涙そうそうでは、オプションで安置場所の確保も承っております。
直葬(火葬式)をご検討の際は、ぜひお任せください。