近年日本で進む高齢化ですが、核家族化は先祖の供養について改めて考えるべき時期を向かえています。若い世代では多様な考え方もあり、お墓を持たない人やお仏壇がない人も決して少なくありませんし、子どもがいなくお墓の継承する人がいないということもあるでしょう。このような状況で代わりに永続的に管理する人が供養するシステムとして永代供養が増えています。
永代供養にともない気になるのがお仏壇処分について。お仏壇処分はどうやってするのか正式な方法を知らなくても、むやみに捨てることができないものでは?ということは皆さんもご存知でしょう。永代供養後はお仏壇とお位牌はどのように処分するべきなのか、はじめての経験では全く見当がつかないことです。そこで早速ですが、お仏壇処分に関してのノウハウについて詳しく解説していきましょう。
永代供養後のお仏壇とお位牌の処分方法の目次
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永代供養とはどんなこと?
永代供養後にお仏壇を処分をしないといけなくった、という話を耳にしたことがある方もいると思いますが、そもそも永代供養とはどんな供養なのかご説明します。
・永代供養の意味
一般的に「供養する」というのはお墓参りをしたりご先祖に手を合わせるなどの行為をイメージしますが、もともと供養という言葉はインドで使われている仏教用語で仏様、両親、先祖にお供え物をして冥福を祈り、感謝や尊敬の気持ちを示す行為です。本来は跡継ぎがお仏壇・お位牌、お墓などを守り代々供養を続けていますが、最近では子供がいない家族も多く、供養を継承できる人がいないケースが増えているといわれています。代わりに供養を永続的に続けてくれるお寺や霊園などにお願いして供養と管理してもらうことが永代供養と呼ばれる供養の方法です。永代は一般的に30~50年間ほどを示し永久ではありません。
・永代供養で対象になるものはなに?
永代供養で対象となるものを大きく分けると遺骨・お仏壇やお位牌・戒名になります。近年注目されている永代供養墓はお墓を持っていない人やお墓の面倒をみられない人のための新しいお墓の形態で、遺骨は永代供養墓に納骨されます。お位牌やお仏壇の処分、遺影・遺品なども対象で、戒名だけでも永代供養を申し込むことが可能。ここで忘れてはいけないポイントはお仏壇とお位牌の意味について。亡くなった方の戒名や名前、年齢、亡くなった年月日が書かれてあるお位牌は、生きている人との通信手段という考え方もあり、自宅のお仏壇に通常は置かれて手を合わせています。お仏壇はお釈迦様をお祀りするためにあるもので、お仏壇に手を合わせることで亡くなった人の修行を助けて極楽浄土への道を助けていると考えられています。
お仏壇処分が必要になるのはどんな時?
永代供養以外にお仏壇を処分しないといけない場合、どんな事情があるのか主なケースについてみていきたいと思います。
・引っ越しで住居環境が変わった場合
お仏壇は色々な大きさがありますが、引っ越しにより新居で十分なスペースがなく、古いお仏壇を処分しないとシチュエーションがあります。たとえば高齢者の方が介護施設に入る場合、通常はお仏壇の持ち込ができないことが多いためこのような住居が変わってしまう状況がやってくることもあるでしょう。
・新しいお仏壇を購入した場合
お仏壇の買い替えをした場合は古いお仏壇の置き場がなくて困り、処分を検討しないといけないでしょう。たとえば2世帯で家族が増えた場合、お仏壇の数が増えて一つにすることもあります。このような場合も古いお仏壇処分はあらゆる方向から手段を見つけないといけません。
お仏壇処分の際にやるべきことについて
長年家にあるお仏壇、家に設置した時には開眼法要を行っていますので、お仏壇の処分をするときには逆の閉眼法要を行います。
・閉眼法要とは
ご先祖の魂をお仏壇から抜く供養が閉眼法要、魂が宿っているままお仏壇処分することは抵抗を感じるのは仕方がないことでしょう。そのままなにもせずお仏壇処分をすることは、大切な先祖を魂と一緒に処分する意味になります。そのためどのような処分手順を踏むにせよ閉眼法要は必要不可欠といえますね。
・閉眼法要のコストはいくら?
一般的な法要と同じでお布施が必要になりますので、相場としては1~10万円ほどになるでしょう。閉眼法要はお寺の住職にお願いしてやってもらいます。
・ゴミとして捨てても大丈夫?
お仏壇処分は閉眼法要を済ませれば一般的な家具と同じ扱いができますので粗大ゴミとして処分が可能です。その場は回収費用として500~2000円ほどかかりますが、自治体によってはお仏壇の回収をしない場所もあるため、依頼する前に必ず確認をしてください。また閉眼法要をしたとしても先祖様に申し訳ないのでゴミとして処分したくないという人も多いでしょう。お仏壇やお位牌には特別な思いがあり簡単には処分ができないものです。自治体に依頼してタンスのように粗大ゴミにするのは近所の人の目も気になるところ。あまりオススメの方法ではありませんが、閉眼法要を行いゴミとしてお仏壇処分するのはコストが安くできる点はメリットになるでしょう。
お位牌とお仏壇処分の方法について
永代供養のためにお仏壇処分が必用になった場合、どのような方法があるかご紹介したいと思います。
・菩提寺に相談する
閉眼法要と一緒にお仏壇処分についても相談してみましょう。場合によってはお仏壇の引き取りをしてくれることもあります。引き取りしてもらう場合は焚き上げや引き取り料金以外にもお布施としてお金を包むことも必要で、その場合は金額の指定がないため数十万円と高額になることも想定しないといけません。
・仏具店に引き取り依頼する
古くなったお仏壇や永代供養後のお位牌はお仏壇販売店で引き取りをしている場合があります。しかし一定料金がかかり費用として1~8万円ほどのところが多い傾向があります。仏具店ではお仏壇処分をする際に合同供養で焚き上げを行うことが通常です。
・お仏壇処分は専門の引き取りに依頼
お仏壇処分は引き取り専門業者に依頼するととても簡単。場合によっては引っ越し業者やリサイクル業者などでもお仏壇を対象にしていることがあるため確認してみましょう。しかしお仏壇処分を専門に行う業者以外は供養を行なわない場合が多いので、依頼する前に自分で閉眼供養を手配しておく必要があります。
・お位牌の処分について
永代供養ではじめからお位牌を用意しない方が近年とても増えているといわれています。主な理由として費用の節約が挙げられますが、永代供養を考える場合、お位牌の置き場所を一時的に永代供養をしてもらうところに預けることも可能です。ほかにも施設にいる親類から預かったお位牌など、どのような扱いをするべきか困ったときの対策にもなるでしょう。お仏壇処分だけでなくお位牌も永代供養としてお位牌堂に安置することもできますし、お焚き上げをして灰を供養塔に納める方法もあります。お位牌を永代供養した場合はお寺により料金は異なり、1体あたりで10万円前後が相場ともいわれています。永代供養に関するお位牌の処分はお仏壇処分専門業者に依頼する方法もありますので、まずは相談して費用や手順について理解しておくと安心です。
まとめ
今後も増える可能性があるといわれる永代供養、お仏壇やお位牌の取り扱いや処分については全く知識がない人も少なくないでしょう。お仏壇処分を決断した場合も、正しい手順で行うことが大切でなによりもご先祖に感謝の気持ちを示すベストな方法を選ぶことが大切です。実際に処分する時ですが、お仏壇には色々な引き出しがついているタイプもあり、普段開け閉めしないこれらの引き出し関係はお仏壇処分の際に必ず確認し大切なものが入っていないかチェックが必要です。永代供養後のお仏壇処分、あらゆる手間がありますので信頼できる専門業者に依頼し、大切にお仏壇処分やお仏壇じまい®をすることも検討してみましょう。
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